会長挨拶

日本蘇生学会 第43回大会 会長:木下浩作(日本大学医学部救急医学系 救急集中治療医学分野 主任教授)

日本蘇生学会 第43回大会 会長
木下浩作
日本大学医学部救急医学系 救急集中治療医学分野

この度、日本蘇生学会 第43回大会を、2024年(令和6年)12月6日(金)・7日(土)に、大宮ソニックシティにて開催させて頂くこととなり、鋭意準備を進めております。

本学会は心肺蘇生のみならず重要臓器の機能不全を回復させるための医学・医療の研究を進め、この領域の医療を担う人材の育成を目指すと同時に、心肺蘇生法を一般社会に普及し、救命率の向上を図ることを目的として1982年に設立しました。救急医学、麻酔科学、集中治療分野を中心に様々な分野の医師、看護師、救急隊員が参加しています。

第43回大会では「脳蘇生のこれから」をテーマに掲げ、脳そのものが障害される脳卒中や頭部外傷はもちろんのこと、心停止による蘇生後の脳障害が転帰に大きく影響を与えること、敗血症による脳障害が集中治療室後症候群の主な要因となること等、集中治療領域での脳という器官をいかに治療するかが、その後の人生を決定すると言っても過言ではありません。「障害された脳をいかに蘇生するか」を最先端の知識を礎に議論を深めて行きたいと考えております。

さらに、かねてより中心的に議論されてきた、心肺停止の蘇生、腎不全・心不全・呼吸不全と言った重要臓器の治療に関するシンポジウムや教育講演、看護師・救急隊に向けたセミナーを行い、学びを深め、それらの最新情報と知見をいち早く社会に発信し、国民の実生活への蘇生学の発展に大きく貢献することを期待しています。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。